告知後の長女との会話②
【告知後の長女との会話②】
長女イチカが6才になった頃にAIDについての告知をした我が家。それから1年近く時が流れた頃に、イチカがこんな風に私に切り出しました。
イチカ:ママはおじいちゃんとおばあちゃんの卵から産まれたの?
私 :そうだよ??
イチカ:いいな。イチカもパパの卵から産まれたかったな・・・。
私 :そっか。そうだよね・・・。でもパパの卵がもしあったらイチカは産まれてきてくれてなかったんだよね・・。プレゼントしてくれた人の卵だったから、イチカが産まれてくれたから、ママはその人にありがとうって思って思ってるんだけどね。その人の卵で良かったっと思ってるんだけど・・・。でもそうだよね。
イチカ:その人にありがとうって言えた?
私 :プレゼントしてくれたの誰かわからないから言えてないんだ。
私がパパの卵があったらイチカとニコは産まれてきてくれてなくて、プレゼントしてくれた人の卵だったから二人が産まれてきてくれたんだよ、と説明している時、イチカは真剣な眼差しで聞いていました。
上手く文字に出来ないのですが、(ああ!確かに・・・!)とでも言っているかのような表情でした。パパの卵だったとしたら、産まれてくるのはイチカでない別の子になってしまうという事実にこの時気付いたのだと思います。その後あらためてイチカに質問してみました。
私 :プレゼントしてくれた人がどんな人かなーとか考えることたまにある?
イチカ:ううん、ない。
私 :パパの卵で産まれたかったなって思うことはたまにある?
イチカ:うん。
そうなんですね、そうなんですよね。イチカにとって、パパはパパ。
自分の始まりがパパからであってほしかった。その感情は自然ですよね。
イチカ:「今のイチカのままでしばらくいて〜、で一度ママのお腹に戻ってパパの卵で今度産まれて〜、で又戻ってプレゼントしてくれた人の卵で又産まれて〜って行ったり来たりしたい〜(笑)」
多分、今の自分は好き。だから今の自分でいたい。
でもパパの卵で産まれたかった気持ちもある。そんなところなんだろうと思うのです。
その2つの感情に折り合いをどう付けていけばいいのかな。
時を重ねる内に、2つの感情は馴染んでいくのかな。